コラム

遺書と遺言書って、どう違うの?

遺書と遺言書、同じようなものじゃないの?
多くの人はそう思うのではないでしょうか?

遺書というのは亡くなる前に、
自分の死後に残される家族、友人、知人に向けて、
自分の気持ちを伝える手紙です。
死期が迫った人や自殺をする人が残すものです。
辞世の句も一種の遺書と言えるのではないでしょうか。

遺言書というのは成立するのに決まりごとがあります。
具体的には自分の資産、預金や株、自動車、不動産などを
誰かに相続させることを書いた書類です。
法的に言えば
自分の死んだ後に、認知、相続人の廃除、相続分の指定、
遺贈などの権利変動を生じさせる目的で、
一定の方式によってなされる単独行為なのです。

なので、思いを書くのが遺書。
誰かに残すには遺言書。
このように理解したらよいかと思います。

遺書を残しても遺言書のような法的な力がないので
遺族全員で一から話し合わなければなりません。
その労力は簡単ではないでしょう。