空き家問題 「NHKクローズアップ現代」から考える。
空き家問題について、「NHKクローズアップ現代」でも特集をやっていました。
各自治体で様々な取り組みがされている一方、
行政としては、リフォームや建設会社、不動産会社をいくつか紹介するものの、
「どこの会社がいい」というような紹介は出来ないようです。
これは、立場上仕方がないところかもしれません。
リフォーム会社はリフォームの仕事が取りたいし、建設会社は建替えしたい、不動産会社なら売却に持っていきたい。
そうなるので、お客さんからすれば客観的な意見を言ってくれる人は誰なのか?
そこが迷うところではないでしょうか?
また、相続で取得した不動産の場合、愛着がない場合が少なくありません。
なので、何かしなければならない理由がない限り、放っておく人がいるのでしょう。
解体して売った方がよいとわかっていても、解体費用が100万とか200万とか
かかると聞けば、おっくうになるのも理解できます。
リフォーム費用と建替え費用を比較して、建て替えを選ぶ人もいます。
でも、家というのは10年で約100万程度の維持費がかかると言われています。
アパートなら戸数に応じてもっと維持費がかかるでしょう。
サラリーマンの方がアパートを相続したケースでは、家賃をそのまま使ってしまい
10年後に維持費が足りなくなって、結局売ってしまったなんてこともありました。
ある程度、維持費に余裕がある人でないと、アパート経営は行き詰まる可能性があります。
自宅のローンを組んでいる方なら、よくわかると思います。
私はその方の価値観や人生設計を聞いたうえで、リフォーム、建替え、売買の場合を比較して説明するようにしています。
不動産の場所によっては、店舗や事務所で10年更新で貸した方がよい場合もあります。
私は空き家問題の解決について、その人のライフスタイルに合ったアドバイスをさせて頂くことが、一番大切な気がします。
そのためには、自分の損得で意見を言うような専門家であってはいけないと思っています。