コラム

アレクサンドロス三世の遺言

アレクサンドロス三世を知っていますか?
三世って誰?
アレキサンダー大王のことです。
そういえば、聞いた事があるのではないでしょうか。

古代マケドニアの若き王
ギリシャで勝ち、エジプト、ペルシャを征服。
パキスタン、インドの一部にまで遠征しました。

しかし、32才で死の間際、
「最強の者が帝国を継承せよ」
との言葉を残し崩御しました。

残された人たちは大混乱の末、
一時的に異母兄と幼い子供が共同統治しました。

ところが、不満を持った配下の武将たちに暗殺され、
アンティゴノス朝マケドニア、セレコウス朝シリア、プトレマイオス朝エジプトの3国に分裂しました。

若くして死ぬことを想定できなかったと言えばそれまでですが、
自分に万一の時はどうするか、体制を作らなかったことは悔やまれるでしょう。

もしも、
「息子が成人までは叔父とAとBとCが支えて欲しい。」
などと遺言をすれば、違った形になったかもしれません。

世界的な英雄でも準備をしなければ、有効な遺言を残せないのです。