コラム

ネットフリックスのドラマ「地面師たち」について

ネットフリックスで大人気だそうです。
「地面師たち」というドラマ
豊川悦司がリーダー役、
綾野剛が交渉役、
北村一樹が図画師、
小池栄子が手配師、
ピエール瀧が法律屋(元司法書士)、

豪華な布陣で面白い作品です。
エンターテイメントとしても面白いですし、土地取引の本人確認の様子がよくわかるので勉強になると思います。

とはいえ、マイナンバーカードを偽造して、印鑑証明を変更してしまうというのは実際には相当難しいでしょう。
また、受け取った大金を外国でマネーロンダリングをするのも簡単ではありません。

そこはドラマなので、あまり詳しく描くと問題があるのでサラッとした感じにしていました。

このような地面師グループは、実際にはなかなか成立しないでしょう。
不動産取引は関係者が多いと、お金の取り分で揉める可能性が高くなります。
例えば、不動産売買で、売主と買主の間に仲介業者が2社3社程度なら、まとまることはあります。
でも、5社も6社もいたら、話が流れることが圧倒的に多いのです。

地面師のリーダー役、豊川悦司は、交渉役の綾野剛以外は信用していない感じです。
お互いをけん制して、危ういバランスと利害関係でつながってる。
そんな状況で大きな犯罪をするのは実際には難しいでしょう。

現実にほとんどの人は、こんな事件に巻き込まれることは無いと思います。
ただ、売主か買主が認知症だったりすることはあり得ます。
なので、書類がそろっていても、面談をしていて違和感がある時は、気をつけた方がいいでしょう。