コラム
エムべパのPK、メッシのPK
ワールドカップの決勝戦、同点で延長戦。こんな展開は誰も予想できなかったでしょう。
PK戦は運だという人もいますし、実力だという人もいます。
私はどちらも正しいと思っています。
エムべパのPKは短い助走から強烈で早いシュート。
これはキーパーがコースを読んでいて手に当たっていてもゴールに吸い込まれていきました。
短い助走はキーパーから見るとタイミングがとりずらいし、地面を蹴って飛ぶのにわずかに遅れます。
圧倒的なスピードと度胸がないと出来ないシュートです。
若いからこそ出来るとも言えます。
メッシのPKは5歩くらいでゆっくりと、そしてキーパーの動きをギリギリまで見て
そしてキーパーと反対側に確実に蹴る。これは剣で言えば後の先。
「相手の動きに合わせながら自分が先回りして動く」
という剣術の奥義に似ているような気がします。
年齢的にパワーが衰えた分、駆け引きと技術を生かしたシュートと言えます。
決勝戦でど真ん中にシュートする心臓に毛の生えたような人もいましたね。
PKというのは選手の性格や個性によって実に様々なタイプがあるなあと感じました。
あなたはエムべパのPK、メッシのPK、どちらのタイプですか?
それとも、ど真ん中に蹴れるタイプですか?