カエサルの遺言
ローマの英雄、ユリウス・カエサル
紀元前44年3月15日に暗殺されました。
しかし、その半年前に遺言を残していたのです。
政治家としても将軍としても一流の人物は、なんと用心深かったのでしょう。
遺言の内容は以下のようなものです。
カエサルの資産の3/4をオクタヴィアヌスに (後の初代皇帝アウグストになります。)
1/4をピナリウスとペディウスの二人(姉の子)に
もしオクタヴィアヌスが相続辞退した場合、相続権はデキウス・ブルータスに
オクタヴィアヌスが相続した場合の遺言執行責任者をアントニウスとデキウス・ブルータスに
相続後アクタヴィアヌスはカエサルの養子となり、カエサルの名前を継ぐ
首都在住のローマ市民にひとりにつき300セステルティウスを贈り、カエサル所有の庭園をローマ史民に寄贈する。
カエサルは借金が多く、財産は少なかったようです。
大事なことは、アウグストゥスを政治の後継者としたことです。
具体的には、部下のアントニウスを遺言執行責任者とし、
妹の娘の子アウグストゥスを養子にするということでした。
このことで面白くないのはクレオパトラでしょう。
カエサルの実子カエサリオンを無視しているのですから。
また、アウグストウゥスはまだ18才。アントニウスに庇護させました。
そして、カエサルは遺言とは別にアグリッパという
優秀な奴隷の軍人をアウグストゥスにつけていました。
これは、アウグストゥスが政治家として非凡なものの、
軍事的能力に不安があったため、と言われています。
暗殺者たちは排除され、
アントニウス、オクタヴィアヌス、レピドゥスの三頭政治がしばらく続きます。
最後はアウグストゥスがで皇帝になってしまいます。
ローマの皇帝制度がよいかどうかはともかく、
遺言があったからこそ、アウグストゥスがカエサルの意思を継いだ。
何もなかったら、後継者不在で混乱の時代が続いたのではないでしょうか?