よかれと思ってしたことが・・・

知らないと大変な相続問題
ある夫婦に子どもが二人おりました。
父親が亡くなり、子ども二人は残されたお母さんを思って
「お母さんにお父さんの遺産をあげる。どうせお母さんが亡くなったら二人にものになるし。」
そう言って相続放棄をしました。
相続の第一順位は配偶者(夫または妻)
第二順位は子ども
第三順位は直系尊属(ここでは祖父祖母)
第四順位は兄弟(叔父または叔母)
しかし、親が亡くなっていて子ども全員が相続放棄をした場合、叔父又は叔母の順位が繰り上がってしまうのです。
この場合、叔父や叔母を説得しなければ遺産が全部母にあげるわけにはいかなくなってしまうのです。
印鑑証明や戸籍なども必要ですし、疎遠な相手なら大変なことになってしまいます。
間違いだからと言って勝手に相続手続きをするわけにもいきません。相手のところに説明に行って理解してもらうのが一苦労。そのうえで相手に印鑑証明や戸籍の附表を取ってもらい、書面に署名押印までもらわなけらばなりません。もちろん、お金も時間もかかって大変だったそうです。